【売り切れ続出】プログラミング学習者がラズパイを買うべき理由

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はじめに

どうも私立YouTube高専校長です。

あなたは、今、プログラムの勉強が、つらい、苦しい、そう思っていませんか? もしそうだとしたら、今すぐにその勉強を止めて、この動画を見てください。

コンピュータの勉強は、もっと気軽に、楽しく、やる事が出来ます。 そして、その答えは、Raspberry Pi(ラズパイ)にあります。

本日は、プログラミング学習者がRaspberry Piを買うべき理由という事で、 Raspberry Piがコンピュータ科学の学習教材として、 いかに優れたものであるのかということを徹底的に解説したいと思います。

ラズパイの遊び方をここまで網羅している、コンテンツは間違いなく他にはありません。 それは、私が誰よりもコンピュータを愛し、ラズパイをしばき倒してきたからです。

ラズパイは、クレジットカードサイズの、コンピュータです。 小さな基板に、コンピュータに必要なエッセンスの全てが詰みこまれています。 初めて、これを見たときは、こんな小さな基板で、マウスとキーボードを使って、 普通のパソコンと同じように、操作が出来る事に感動したものです。 これは、コンピュータ技術の結晶とも言える代物です。

したがって、ラズパイで遊ぶことで、自然とコンピュータを知ることができます。 ラズパイは、コンピュータ科学を勉強する上で、どんな教科書にも勝る最高の教材です。 私自身も、もし幼少期にラズパイなんてものを持って、これで遊んでいたら、 今よりさらに効率よく学習することが出来たと思います。

是非、自分で購入するなり、まだ、もしあなたが、収入のない学生だったら、保護者の方に、この動画を紹介して、 ラズパイがあなたの人生にどれだけいい影響を与えるのかを納得して貰って、絶対に入手してください。

現在は、半導体不足の影響で、ラズパイの品薄状態が続いているので、在庫を見つけたら、すぐに購入する事を推奨します。

また今回ご紹介する情報以外にも、我々は、日本の技術者の技術力向上に向けて、 5年後も10年後も役立つ、有益な技術情報を日本語で分かりやすく発信しているので、 そういった動画を見逃したくない方は、今のうちにチャンネル登録しておいて貰えればと思います。

それでは、本編どうぞ。

ラズパイとは??

そもそも、ラズパイをご存知でない方のために、ラズパイとは何なのかという事をご紹介したいと思います。

ラズパイは、元々、イギリスのコンピュータ科学専攻の学生向けの教材として、生まれました。

2012年に発売を開始し、わずか10年あまりで4600万台も売り上げています。 家庭用ゲーム機である任天堂Switchが、累計1億2000万台という事を考えると、 開発者向けの学習教材という制約にも拘わらず、いかに販売台数を伸ばしているのかという事が分かると思います。

ラズパイは、クレジットカードサイズほどの大きさしかありませんが、現代のコンピュータに必要な機能、Ethernet、Wi-Fi、Bluetooth、HDMI、USB、ライン出力等、インターネットや様々な周辺機器に接続するためのインターフェースを取り揃えています。 これらのインターフェースが使えるという事は、マウス・キーボード・ディスプレイ・スピーカー・インターネットに接続し、 皆さんが想像するような、普通のパソコンと同じように使えるという事です。

また、以前ご紹介しましたが、開発者はWindowsやmac OSではなく、Linuxを使うことで、非常に大きな恩恵が得られます。

しかし、常用しているマシンに加えて、新しいLinuxのマシンを購入するには、当然お金がかかります。これは、特に、収入のない学生にとっては大きな壁だと思います。 かといって、常用しているマシンでLinuxををデュアルブートとして、使用するには、ストレージの容量が足りなかったり、最悪、失敗すると、マシンが文鎮化するリスクもあります。

しかし、ラズパイは、Raspberry Pi OSという、Linuxのディストリビューションが無料で公開されているので、Linuxマシンとして使うことが出来ます。

しかも、驚くべきことに、ラズパイはなんと、わずか2万円で購入することが出来ます。 値段が安い分、スペックは、一般的なパソコンやスマートフォンには及びませんが、ハイエンドのラズパイは、一昔前のスマフォに並ぶくらいのスペックはあります。

ラズパイは、物理的な筐体を無視すれば、普通のLinuxマシンなので、基本的に、パソコンで出来る事は何でもできます。 しかし、普段使うような普通のマシンとは、以下のような違いがあります。

  1. 多くのソースコードや回路図が公開
  2. 外部インターフェースが充実(後ほど、詳しく説明)
  3. SDで簡単に起動イメージを切り替えられる(例えば、SDを抜き差しれば、一瞬でOSを切り替えられます)
  4. 消費電力が少ないので、電源つけっぱなし(常駐)に向いている

そして、これらの違いが、ラズパイが最高の教材たりうる理由です。

スマートフォンも同様に、クレジットカードサイズのコンピュータではありますが、 ラズパイとは違い、一般消費者向けに販売されているので、ソフト的にもハード的にも自由度が低く、学習教材としては向いていません。

これらの理由から、ラズパイは、様々な遊びを通して、いじくり回すことで、非常に多くの事を学ぶことができます。

自分に合う遊び方を見つけて、ハマることが出来れば、無努力で学習が進み、飛躍的に成長するでしょう! それが、多くのエンジニアが、ラズパイに夢中になる理由です。

それでは、ラズパイがどんなものかなんとなく分かったと思うので、実際にどのような遊び方があるのか、解説していきたいと思います。 ラズパイは、あなたが想像するほとんど全ての事を実現することが出来ます!

ラズパイの遊び方

それでは、ラズパイの遊び方について、大きく分けて、ネットワーク系、電子工作系、プログラミング系と分けて解説します。

ネットワーク系

まずは、ネットワーク系の遊び方をご紹介します。 ラズパイは、EthernetやWi-Fiによって、ネットワークに接続できるので、ネットワークを使った、様々な遊び方があります。 USBドングルを使うことで、携帯と同じ移動通信システム(4G)や近距離無線通信を使う事もできます。

サーバーを立てる

これらのネットワークに接続することで、まずは、サーバーを立てるという遊び方ができます。 サーバーとは、ネットワーク越しに、クライアントのリクエストを捌いてくれるソフトウェアです。

サーバーなんか、立てて、何が面白いのかと、思うかもしれませんが、例えば、以下のような遊び方ができます。

Webサーバ: Webサーバーを立てることで、ラズパイでWebサイトをホスティングする事ができます。 これによって、HTTP通信を使って、ラズパイにアクセスすることができるようになります。 例えば、音楽データをWebサーバーで公開して、Google Homeからその音楽を流すことができます。

さらに、グローバルIPアドレスを固定すれば、ネットワークの外、つまりインターネットを介して、外出先からでも、そのWebサイトにアクセス出来るようになります。実際に、ラズパイの公式サイトはラズパイ上で動いているらしいです。 気になる方は、以下の記事をご覧ください。

ただし、ネットワークの外のアクセスを許可する場合は、セキュリティに十分注意してください。ラズパイが乗っ取られて、遊びじゃ済まされない話になるかもしれません。

SSHサーバー: SSHサーバーを立てれば、シェルにリモートアクセスが可能になります。SSHクライアントがあれば、自分のラップトップからでもデスクトップからでも、どこからでもラズパイを操作できます。例えば、私は、ラズパイに普段、キーボードもマウスもモニターも何もつけていません。このような使い方は、ヘッドレスと呼ばれます。

これも、グローバルIPアドレスを固定すれば、インターネットを介して、外出先からでも、ラズパイを操作出来るようになります。 実際に、見た方が分かりやすいと思うので、お見せします。

VNCサーバー: SSHサーバーだけでは、シェルしか操作できません。GUIを使って操作をしたければ、VNCサーバーを立てることができます。SSHと同じように、VNCクライアントがあれば、自分のラップトップからでもデスクトップからでも、どこからでもラズパイを操作できます。 これも、実際に、見た方が分かりやすいと思うので、お見せします。

NASサーバー: NASサーバを立てることで、ネットワーク内でのファイル共有が可能になります。例えば、ラズパイにUSBで外付けHDDをつけて、そのデータを、ネットワーク経由で、PC・スマフォ・タブレットからアクセスできるようになります。 ただし、パソコン用の外付けSSDやHDDは、24時間稼働を想定していなくて、耐久性が低かったりするので、慎重にお選びください。 これも、グローバルIPアドレスを固定すれば、インターネットを介して、外出先からでも、そのデータにアクセスする事が出来ます。 しつこいですが、セキュリティにお気を付けください。自分しか見られないはずのデータが、外部に漏洩するかもしれません。

このように、自分でサーバーを立てて運用することで、ネットワークの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。 また、サーバーを安定して稼働させ続ける事が、いかに難しい事なのかという事も、身をもって経験することが出来ます。

特筆すべきは、ラズパイは、省電力なので、電源つけたまま放置しても、電気代が大してかからないという点です。 ちょっと計算してみましたが、電気代が高騰した昨今でも、一日一円もかからない試算です。 電力最適化するのも面白いと思います。 ヘッドレスで使うと、ほとんど場所もとならないので、場所の融通も利きます。

これは、やらない理由はありません。

Web APIを叩く

続いて、Web APIを叩くという遊び方のご紹介です。

現在は、多くのWebサービスが、Web APIを公開しているので、APIを叩く事で、ラズパイで様々なWebサービスを操作する事ができます。 それらを組み合わせると、好きなシステムを簡単に構築することができます。

例えば、ラズパイを常駐させて、1日に1回LINEで天気予報を通知したり、雨が降りそうになったらslackでメッセージを配信したり、自動でツイートするようなことが出来ます。

この後に説明する、電子工作と組み合わせて、カメラやセンサーのデータをAPIと組み合わせて、使うような事もできます。

このように、Web APIを叩く事で、Webの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

スクレイピング

続いて、スクレイピングという遊び方のご紹介です。

ご存知の通り、Webには情報が溢れています。しかし、それらは体系立って、整理されているわけではありません。 しかし、ブラウザを自動操作すれば、機械的に情報を収集して、整理することが出来ます。 このような処理は、スクレイピングだとかクローリングだとか呼ばれます。

例えば、以前、東京の不動産を研究していた仲間は、 某賃貸情報掲載サービスで、賃貸情報を入手するために、スクレイピングを行い、研究用のデータベースを制作していました。

また、自分のサイトをスクレイピングによって、自動操作してテストするという、応用もあります。

以前、別の動画で紹介しましたが、マッチングアプリを自動でスワイプするようなシステムを構築する事も可能です。

ただし、殆どのWebサービスでは、利用規約に違反する行為となるので、十分に気を付けて行ってください。 賃貸情報を収集した仲間は、アカウントがBANをくらっていました。

このように、スクレイピングを行うことで、Webの仕組み、ブラウザの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

ネットワーク監視

続いて、ネットワーク監視という遊び方のご紹介です。

Wiresharkやtsharkというソフトウェアを使うと、ネットワークの通信を監視することが出来ます。

これを使用することによって、不正な通信をブロックしたり、異常を検知して、通知するようなシステムを構築することが出来ます。このような、システムはIDSやIPSと呼ばれます。

ネットワーク監視を行うと、ネットワークの通信が本当にバイナリでやり取りされていて、パケットのヘッダや本文が、教科書通りに配置されている事が確認できます。例えば、下の図は、TCPの3-way handshakeですが、このように、3-way handshakeが実際に行われていることも、確認できます。

このように、Wi-Fi, Ethernetのネットワーク監視を行うことで、より深いネットワーク関連の知識を自然と身につける事ができます。

自作ルーター

ネットワーク系で、最後にご紹介するのは、ルータを作るという遊び方のご紹介です。

ラズパイを、アクセスポイントとして動かすことで、ラズパイのネットワークを他のデバイスに共有することが出来ます。

例えば、Ethernetのような有線LANしかない環境で、そのネットワークをWi-Fiで共有することが可能です。 ラズパイは、USBが接続できるので、USBドングルのモデムを接続することで、携帯と同じ移動通信システム4Gに接続することも出来ます。

このように、ルーターを作ることで、より深いネットワーク関連の知識を自然と身につける事ができます。

以上が、ネットワーク系の遊び方のご紹介が終わりです。 ここでは、一般的な説明にとどめていますが、具体的なシステムのアイデアがあれば、いくらでも構築して遊べます。 もし、やってみたい事があるけれど、やり方が分からないというような場合は、是非コメントで教えてください。 可能な限り、ご相談に乗りたいなと思います。

電子工作系

次は、電子工作系の遊び方をご紹介したいと思います。 ラズパイは、様々なインターフェースを搭載しているので、ハードウェアを使った、様々な遊び方があります。 自分だけのガジェットが作れるので、これに嵌る人は非常に多いです。 日本語でも情報が沢山でてくるので、始めやすいと思います。

入出力デバイスの制御(GPIO、UART、SPI、I2C、PWM)

まずは、入出力デバイスの制御という遊び方のご紹介です。 ラズパイは、ヘッダピンが基板から出ており、それによって、多くの入出力デバイスを制御することが出来ます。

入力デバイスも出力デバイスもほとんど無限にあるので、全て紹介しきれませんが、 具体例としては、以下のような物が挙げられます。

入力デバイス: GPS、赤外線、モーション、人感、距離、温度、湿度、圧力、ガス、アルコール、加速度、RFID、ジャイロ、マイク、土壌湿度、水位、リードスイッチ、色、LiDAR

出力デバイス: LED、モーター、スピーカー、赤外線

これらの、入出力デバイスを、好きに組み合わせて、システムを構築することが可能です。

Last Minute Engineersというサイトでは、多くの入出力デバイスが紹介されていて、 面白いので、興味のあるデバイスがあるか、是非、探してみてください。 https://lastminuteengineers.com/electronics/arduino-projects/

このように、入出力デバイスの制御をすることで、電気回路やハードウェアの制御方法、そしてその問題解決方法を自然と身につける事ができます。

これらの知識は、後ほど紹介する、ドライバ開発では、必須のものになります。

グラフィックス(MIPI DSI、GPU)

次は、グラフィックスという遊び方のご紹介です。 ラズパイには、MIPI DSIと呼ばれるインターフェースがあります。

MIPI DSIを使うことによって、液晶パネルやタッチパネルを制御する事が出来ます。 例えば、ラズパイを常駐させて、自分好みのデジタルサイネージを作ることが出来ます。

なぜ、HDMIを使わないかと、思うかもしれませんが、HDMIは一般消費者向けのインターフェースで、産業向けのパネルは、MIPI DSIを使う事が多いです。また、タッチパネルも使えません。

また、ラズパイのSoCは、グラフィックスに特化したプロセッサであるVideoCoreというGPUを搭載しているので、これを使ってグラフィックス処理を高速で行う事が出来ます。 具体的には、Open GL ESやOpenVGを使って、3次元や2次元のグラフィックス処理をプログラムする事が出来ます。

ただし、NVIDIAの汎用GPUのように、Deep Learningのような、グラフィックス以外の処理を行うための、 APIは公式でサポートされている訳ではないので、そのような学習用途では使いにくいと思います。

このように、MIPI DSIやGPUによって、グラフィックス処理をすることで、 当たり前のように使っているグラフィックスの仕組み、GPUの仕組み、 そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

ただし、MIPI DSIの詳細な仕様は、MIPI Allianceに加盟しないと、見ることはできないので、興味があったら、MIPI Allianceに加盟している機関に所属してください。

デジタルオーディオ(I2S, ライン出力, USB)

次は、デジタルオーディオという遊び方のご紹介です。 ラズパイには、オーディオに必要なインターフェースがいくつかあります。

もっとも簡単なのは、基板のライン出力を使うことです。これを使えば、基板に直接イヤホンを挿せば、ラズパイから音を聞くことが出来ます。

しかし、この場合、デジタル信号をアナログ信号に変換するために、しょぼいコーデックが使われます。 これは、高音質を求める人にとっては、致命的な制約です。

しかし、ラズパイは、ヘッダピンから、I2Sを入出力することが出来るので、 外部のコーデックを接続することで、高音質でオーディオを出力することが出来るようになります。

I2Sだけでなく、USBドングルのコーデックも販売されています。

これらを使うことによって、独自のオーディオフィルタを実装したり、デジタルオーディオプレーヤーを作ることが出来ます。

また、ネットでは、オーディオ処理に特化した、ラズパイ用のOSが公開されているので、それらを使うことも出来ます。

このように、デジタルオーディオ処理をすることで、 デジタルオーディオの仕組み、コーデックの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

カメラ (MIPI CSI-2, ISP)

次は、カメラを使うという遊び方のご紹介です。 ラズパイには、MIPI CSI-2と呼ばれるインターフェースがあります。

MIPI CSI-2を使うことによって、カメラを制御して、映像を取り込む事が出来ます。

例えば、単純にカメラの映像を取り込んで監視カメラを作る事もできますし、 それに加えて、顔認識のような高度な画像処理を行う事もできます。

パソコンでは、USBカメラを使うことが多いので、なぜ、USBを使わないかと、思うかもしれませんが、USBは一般消費者向けのインターフェースで、産業向けのカメラは、MIPI CSI-2を使う事が多いです。

また、ラズパイのSoCは、カメラに特化したプロセッサ​であるISP(Image Signal Processor)を搭載しているので、ISPを使ってカメラセンサの値を高速で処理する事が出来ます。 ISPの仕様は詳細が公開されていませんでしたが、2020年にカメラスタックのソースコードが公開されたようで、 今まで以上に深いところまで、いじれるようになりました。興味のある方は、以下の記事をお読みください。

このように、カメラの制御をすることで、カメラの仕組み、画像処理の仕組み、ISPの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

ただし、MIPI CSI-2の詳細な仕様は、MIPI DSIと同様に、MIPI Allianceに加盟しないと、見ることはできないので、興味があったら、MIPI Allianceに加盟している機関に所属してください。

エッジAI

次は、エッジAIという遊び方のご紹介です。 AIをサーバーではなく、ローカルの端末で動かす考え方をエッジAIといいます。 ラズパイは、一般的なパソコンと比べたら、処理性能が劣りますが、 ある程度のAIのような処理をするために十分な処理能力があるため、AIを動かす事が出来ます。

例えば、くら寿司の自動会計システムでは、実際にラズパイが使われています。 具体的には、皿を数えるためにDeep Learningを使用しているそうです。

しかし、Deep Learningに必要とされる処理能力は非常に大きいため、さらなる処理速度が要求される場合には、 USBドングルの、NPU(Neural Processing Unit)が必要です。 NPUは、Deep Learningに特化したプロセッサで、ラズパイから計算に必要なデータをUSBで貰って、計算結果をラズパイに返します。

このように、エッジAIを作って遊ぶことで、AIの仕組みや、NPUの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

スマートホーム

電子工作系で、最後にご紹介するのは、スマートホームという遊び方です。 これは、ここまで、紹介してきたネットワーク系の遊びと電子工作系の遊びの集大成です。

スマートホームを実現するためには、デバイスを相互に接続するためのネットワークと、ハードウェアを制御する電子工作が必須となります。 これまでに、ご紹介した内容を組み合わせて、自分好みに、スマートホームを構築して、遊ぶことが出来ます。

このように、スマートホームを作って遊ぶことで、より深いネットワークや電子工作関連の知識を自然と身につける事ができます。

以上で、電子工作系の遊び方の紹介は終了です。 続いては、より難易度の高い遊び方に触れていきたいと思います。

プログラミング系

それでは、プログラミング系の遊び方を紹介していきたいと思います。 これからご紹介する内容を、遊びだと認識して、できるのは、相当才能なので、是非、このままコンピュータの勉強を続けてください。 私も、途中まで気が付きませんでしたが、多くの人にとって、これから紹介するような内容を遊びとして、楽しむのは、無理です。

クラスタ計算

まずは、クラスタ計算という遊び方のご紹介です。

現在のスーパーコンピューターは、多数の計算機を並列で動かす事によって、高速化を図っています。 このような、計算方法をクラスタ計算と呼びます。 同じように、ラズパイをEthernetで多数接続することによって、クラスタ計算を実現することが可能です。

例えば、行列計算では、行列を分割することで、担当する計算を分ける事ができます。 ラズパイ1は、この部分を計算、ラズパイ2はこの部分を計算、といった具合です。 しかし、多くのエンジニアリングがそうであるように、言うは易く行うは難しいものです。

実際に、このような並列計算を効率的に行うことは、コンピュータやネットワークの仕組みを深く理解する必要があります。

このようにクラスタ計算をすることによって、クラスタ計算の仕組み、効率的な並列計算のコツ、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

カーネルをいじる

続いては、カーネルをいじるという遊び方のご紹介です。 カーネルとは、OSの核の部分で、Linuxというのも実は、正確にはOSというよりも、カーネルの名前です。 ラズパイを動かすRaspberry Pi OSもLinuxを使って開発されています。 そして、Linuxはオープンソースなので、ソースコードが無料で公開されており、これも大変貴重な学習リソースです。

しかし、一般的に、カーネルを勉強するのは、簡単なことではありません。 なぜなら、カーネルのソースコードは非常に多く、数千万行あります。 これらを、実際にいじって動かすことなく、読むだけで理解するのは、至難の業です。

かといって、カーネルを下手にいじると、OSが正常に動作しなくなり、システムが破壊されてしまい、 文鎮化してしまいます。 この復旧作業を、毎回、通常のLinuxマシンでやっていたら、大変効率が悪いです。

しかし、思い出してください。 ラズパイだったら、例え、システムを破壊したとしても、SDにイメージを書き直せば簡単に復旧出来ます。 これは、カーネルを勉強する上で、非常に大きなメリットです。

さらに、Buildrootやyoctoというツールを使えば、ラズパイのイメージをソースコードからビルドすることも出来ます。 これも、非常に面白いです。

このように、カーネルをいじって遊ぶことで、CPUの仕組み、OSの仕組み、ビルドの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

ドライバをいじる

次は、ドライバをいじるという遊び方のご紹介です。 ドライバは、ハードウェアを制御するための最も低レイヤーのソフトウェアです。 ソフトウェアの世界とハードウェアの世界を繋ぐものだと言えるでしょう。

実は、ドライバもLinuxカーネルの一部なので、ソースコードが公開されています。 なので、いじることができます。

先ほどお話ししたように、ラズパイは、様々なインターフェースを兼ね備えているため、 多くのデバイスに接続することが出来ます。そして、それらのドライバを、自分で書くことができます。

Linuxは非常に多くのデバイスのドライバを含んでおり、ドライバをカスタマイズする事で、 製品の仕様以上の性能を引き出すことが出来るような場合もあります。

このように、ドライバをいじって遊ぶ事で、デバイスの仕組み、ドライバの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

ベアメタルで動かす

本日ご紹介する最後の遊び方は、ベアメタルで動かすというものです。 ベアメタルというのは、OSを使わないという意味です。

Linuxのような汎用OS上でソフトウェアを動かす時は、複数の実行ファイルを並行して実行しますが、 ベアメタルでは、単一の実行ファイルを動かすことになります。

身の回りにあるほとんどのコンピュータは、実はOSがありません。 OSを使えるのは、スマフォやパソコンなど、高価なコンピュータだけです。 マイコンでは、リアルタイムOSを使う時こそあれど、ほとんどベアメタルで動いています。

ベアメタルでソフトウェアを動かすと、 日ごろ、当たり前のように使っているOSが、いかに多くの事を無意識にやってくれているのかが理解できるでしょう。 ベアメタルでは、普段はOSが面倒を見てくれている、多くのことに気をかける必要があります。

このように、ラズパイをベアメタルで動かすことで、CPUの仕組み、OSの仕組み、ビルドの仕組み、そしてそれらの問題解決方法を自然と身につける事ができます。

はい、以上で、ネットワーク系、電子工作系、プログラミング系の遊び方の紹介がすべて終わりました。 今日の説明をここまで聞いてくれた人には、ラズパイが、極めて有効な学習教材だという事が伝わったと思います。 ラズパイは、有志が色々なOSやアプリケーションを開発して公開しているので、いろいろ遊ぶ余地があります。

ここまで、ラズパイをしばき倒せば、かなりのレベルでコンピュータを使いこなせるようになると思います。 後は、実践あるのみです。

まとめ

いまや、1台のコンピュータには、数億個のトランジスタが載っています。 しかし、そのハードウェアが力を発揮できるかは、あなたのソフトウェア次第です。 そして、ラズパイはその方法を教えてくれます。

そして、そのような知識を持った技術者が、あらゆる開発現場にいて欲しい。 そういう願いから、今日の動画を作りました。

私は、これからも、日本がもう一度、電子立国として立ち上がれるように技術者の教育に力を入れていきたいと思います。

そして、あなたの応援が、それを加速させます。 これからも、こういった有益な技術情報を日本語で分かりやすく発信しているので、 そういった動画を見逃したくない方は、今のうちにいいねとチャンネル登録しておいて貰えればと思います。

本日の動画の内容は以上になります。ここまでご視聴ありがとうございました。

リンク

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